Glass Monument
12月に入り、急に寒さを感じてきたこの頃。
今年も残すところあと1ヵ月。最後まで気を抜かずに過ごしたいと思います。
さて今回は施工事例をご紹介します。
弊社のホームページをご覧になってお問い合わせを頂いた、石材関連企業のお客様からのお仕事です。
関西の某市町村役場様のモニュメントを製作するにあたり、石とガラスを組み合わせて造りたいとのご要望でした。
石材店のお客様、デザインを手掛ける大学教授の作家様、デザイナーの方に弊社ショールームにお越しいただき、
加工メーカー担当者様のご協力のもと、サンプルなどを確認しながら、今井社長が打合せを進めていきました。
そして採用いただいたのが、強化の合わせガラスに特殊プリントを施したガラスです。
ガラスの完成品がこちらです。
10㍉+10㍉の強化合わせガラスです。ガラスの中間にフィルム膜があり、その膜に特殊プリントをしています。
さらに今回はガラス面にもプリントを施して、文字と背景がうまく重なるようにしています。
また、スタイリッシュな印象にするため、周囲に鏡面仕上げのステンレスフラットバー枠を取り付けました。
この枠によって、欠けや割れが心配なガラスの小口を保護し、
雨などの侵入によるフィルムの傷みを抑えるようにしています。
石材の土台部分にこのガラスをのみこませて自立させ、主張しすぎないシンプルな金物をまわすことで、
ガラスの素材感が伝わる、洗練された仕上がりになるよう考えました。
施工中のお写真がこちらです。
役所の看板ともいえる、正面の目立つ場所に設置するということもあり、
たくさんの人が施工の様子をご覧になられたようで、職人さんもやや緊張ぎみの表情ですが、笑
打合せ通りに、慎重に安全に作業を行ってくれたおかげで、良い製品を納めることができました。
今後、長きにわたってこのモニュメントがこの場所に存在し続けると思います。
とても貴重なお仕事をさせていただけたこと、関係者の皆様方に感謝申し上げます。
今年もブログの更新は多くはできませんでしたが、
各所でたくさんのガラス製品を納めさせていただくことができました。
また、新しい発見があったり、新たな種類のガラス製品も出てきています。
来年度もこういった施工事例をご紹介し、ガラスの良さをお伝えできればと思っています。
今年一年、ブログ掲載にご協力をいただいた方々、誠にありがとうございました。
今井 樹