ガラス・建装時報 まどより抜粋
2009-02-20
転勤になって初めて大阪に来たというAさんは、
新規の開拓に行った営業先で、
「大阪は人間関係が出来てからでないと仕事は出さないよ」
と何人かに言われたそうだ。
それまでいた東京では、取引が無くてもすぐに仕事をもらえることが結構あったという。
大阪の人は値切るイメージが強いが、値切られるのも人間関係ができてからということなのだろう。
大阪では日本橋が電気の街として有名だが、
ここ数年は梅田のヨドバシカメラなどに押されて、かつての勢いはない。
日本橋の電気店を数件回り、値切って買うという人も少なくなった。
主流は完全にポイントカードだ。
先日、地元の電気店で掃除機を買った。
その店に決めた理由の一つはポイント率の高さだったが、
家に帰ってふと別の店のチラシを見ると、全く同じ商品が 500円安く売られていた。
考えてみればポイント率が多少高いといっても、わずかな金額。
今の時代、こういった目に見えないお金に踊らされることが多くは ないだろうか。
「安物買いの銭失い」と昔から言われるが、むしろ現代人にぴったりの言葉だ。
物の値段には適正価格というものがある。
いかに適正な価格を相手に理解してもらうか。
理屈うんぬんよりも、まずは人間関係をしっかりつくることから始めてみてはどうだろう。
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