Glass case
2月に冬季オリンピック、3月にセンバツ高校野球、4月にプロ野球開幕。
そして6月には待望のワールドカップが始まります。
スポーツ好きの私にとっては楽しみがいっぱいの2018年。
ワールドカップ日本代表の躍進に期待して、大いに盛り上がりたいなと思います。
さて、今回はガラスケースについて書きたいと思います。
弊社では特注サイズでのガラスケース製作のご依頼をいただくことがあります。
お店で商品をディスプレイするためのケースがほとんどですが、
個人のお客様で、ご自宅で記念品やコレクションを展示するためのケースをご発注いただく場合もあります。
工場でケースを組んでいる様子がこちらです。
ひとつガラスケースと言っても、ケースのサイズや形状・どんなものをディスプレイするかによって、
ガラスの厚みや種類がちがってきます。木枠や金物がまわっているようなケースもあります。
一般的なガラスケースは、透明の板ガラスを使うことが多いのですが、
例えば、アクセサリーや高級な貴金属などを扱う店舗やアパレルブランドでは、
同じ透明のガラスの中でも、ひときわ透明度が高い「高透過ガラス」を使っていることがあります。
高透過ガラスは、通常のフロートガラスに比べてガラス特有の青みが抜けて、透過率が高いので、
ケースの中の商品の内容がより美しくディスプレイされます。
一流ブランド店や百貨店なんかでは、このガラスが使われることがよくあります。
写真のいちばん下が、一般的に窓ガラス等でも使われる透明のガラス(フロートガラス)。
それ以外は高透過ガラスです。同じ透明ガラスでも、実は透明度に違いがあります。
もうひとつ、博物館や美術館などでは「低反射ガラス」が使われることがあります。
ガラスの性質である「映り込み」をできるだけなくしたガラスで、鑑賞物をよりクリアに表現できます。
このガラスはケースだけでなく、店舗のショーウィンドウなどでも採用されていて、
自動車ディーラーやブランドショップで見かけることが多くなってきました。
商品をディスプレイするために使われる透明のショーケース。
ショッピングをしていて、綺麗に作られているケースを見つけると、
商品よりもガラスについ目がいってしまうことがあります。
おしゃれな枠付きのものやLED照明をうまく使ったケース、
金物を使用して便利に使えるガラスケースなど、
多種多様なガラスケースが存在します。
機会があれば、また紹介していきたいと思います。
今井 樹