ガラス建装時報 まどより抜粋
2009-04-07
米大統領に就任したオバマ氏は、
「CHANGE(チェンジ)」を旗印に大統領選を勝ち抜いた。
失礼ながらニュースを見るたび、
「英語を話す国の人にしては、えらく単純な言葉を使うもんだ」と思っていた。
「チェンジ」なんて、日本の子供でも知っいてる単語だ。
国を変えるというような大きな「変化」でも、表す単語はごくシンプル。
ほかの国の人でもすぐ理解できるくらい分かりやすいのがかえって潔い。
多分、日本人だったら、もう少し「一生懸命考えました」という雰囲気がでる言葉を選ぶような気がする。
ある本によると、作家の松本清張は生前、たくさんの連載の約束を抱えていた。
何を書くのか未定の段階でも
「予告を出すからタイトルだけでも」と担当者に求 められる事があり、
そういうときにはどんな話にも合いそうなタイトルを答えたそうだ。
もちろんすべてではないが、「ゼロの焦点」「波の塔」など分かりにく いタイトルが多いのはそのためだともいう。
「○○の●●」は、どちらも一般的な単語なのに組み合わせ次第で謎めいた雰囲気になる。
この物語にはこのタイトルしかないと思わせるのはやはり力量か。
で も、政策は率直な言葉の方がいいかもしれない。
「骨太の方針」
「美しい国、日本。」
といった言葉には、どちらかというと想像力を要求される。
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