世界省エネ基準 イン マイ オピニオン
次世代省エネルギー基準で、住まいの何が変わるのか?
熱が逃げる割合が大きいのは窓の開口部なので、
一枚ガラスより複層硝子(ペアガラス)やエコガラスなどのガラスが主流となることが考えられます。
エコガラスとは、一見したところ仕組みは普通の複層ガラスと同じように見えますが、
大きな違いはガラスの内側に特殊な金属の膜があることです。
この「特殊金属膜(高断熱Low-E膜)」こそが、エコガラスのポイントなのです。
この「特殊金属膜(高断熱Low-E膜)」により、
複層ガラスの断熱性能(冬場の室内の保温)がより高まり、
また、一般の複層ガラスには無い遮熱性能(夏場の太陽熱を遮断)が実現するのです。
だからエコガラスは一年をとおして環境保護や快適な暮らし、そして光熱費の節約にも貢献できるのです。
さらに一段階上のクラスにアルゴンガス入りガラス(ペヤプラス)があります。
アルゴンガス入りガラスペヤプラスとは、二枚のガラスの間にアルゴンガスが密閉されており、アルゴンガスは断熱性の高い無色で安全なガスです。この中空層 が、室内の冷暖房の効果をさらに高めているのです。ガス無しのエコガラスに比べ、約1.2~1.3倍の断熱性を発揮します。
ややこしいことを一杯並べたけれどエコガラスやアルゴンガス入りガラスなどにすると何が良いのかな?
・透過日射が低く防暑にも強い
・紫外線をカットするから肌に良く家具カーテンの色あせがなりにくい
・結露を防止し、湿気からくるカビ・シミの発生を減らす。
・断熱性が高く部屋のすみまであたたかい
・環境に対する貢献度が違う
一枚ガラスと比較すると、こういったことに期待をもてる。
つまり冷暖房の節約につながり、地球に優しい暮らしに貢献してくれるのです。
欧米は、省エネルギーの基準を法律で義務化しています。
イギリスとフランスはエコガラス級のガラスが義務化されていて、
窓枠もアルミではなく樹脂製の物が求められている。
ドイツでは、エコガラス+アルゴンガス入りガラスなどが最低の基準となっています。
個人的にアメリカは比較的ゆるいと感じていたのですが、
州によって多くは、強制法で省エネ基準が義務化になっているそうです。
このように世界は進んでいます。
住宅には、色々な障害もあり日本はなかなか義務化出来ないのかもしれません。
なら、個人レベルで小さなことからエコを意識していきたいな。
藤田 清美